緑に輝くオーブの塗り方

はじめに

ストレスなく筆でフィギュアなどの模型を美しく塗れることで話題のシタデルカラー、使ってますか? 今回はグリーンに輝くオーブを上手く塗る方法を試行錯誤して見付けたので、情報共有です。

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緑に光るオーブ


 

 

画像:ウォーハンマー公式サイトより

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necron_orb_from_warhammer_official

 

Hexwraith FlameとTesseract Glow?

ぼわっと緑に光る効果を出せるTECHNIC系のカラーといえば、Hexwraith FlameとTesseract Glowがありますが、正直公式サイトを見ても、どっちを使えば良いか分からない。

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Hexwraith FlameとTesseract Glow

という訳で両方塗ってみました。

テスト用のピースは3Dプリンタで大量に出力しました。Corax White(Base)とAbaddon Black(Base)で球と爪を塗り分けておきます。

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3d-printed orbs

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Hexwraith FlameとTesseract Glow

左がHexwraith Flame、右がTesseract Glowを、それぞれCorax White(Base)の上から全体に一度塗ったものです。黄緑色なTesseract Glowの方がオーブ感がありますね。

一方、Hexwraith Flameは青よりの緑で、黄色味がありませんのでオーブ感がない。ゴーストとか無機質なものが合いそうです。

オーブ感のあるTesseract Glowを中心に試していきたいと思います。

 

ベストな塗り方:

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White Scar+Flash Gitz Yellowでハイライト
  1. BaseとしてCorax Whiteを全体に塗る
  2. TECHNICのTesssract Glowを全体に塗る。
  3. White Scarにほんの少しだけFlash Gitz Yellowを混ぜ、Lahmian Mediumで超薄めたものを、トップの光って欲しいところを中心に、3〜5回重ねて塗る。
  4. 最後に、Tesssract GlowをLahmian Mediumで半分ほどに薄めて、爪の周りなど緑が残って欲しい部分を少し緑に戻す。

 

↑の画像、右が手順2.まで塗った状態、左が手順4.まで終わった状態です。変化が分かるでしょうか。手順3.の黄色っぽい白は、Dorn Yellow(Layer)が良さそうですが、持ってないので調色しました。

 

まぁまぁベターな塗り方:

4つあります。

 

1つ目。この塗り方が「一番簡単&確実&綺麗」でした。

まずHexwraith Flameでシェーディングします。影になってほしい部分だけに、Hexwraith Flameを何度も塗り重ねます。沢山重ねた部分が濃く暗くなります。Hexwraith Flameの濃度はかなり薄く、Lahmian Mediumで薄める必要はありません。原液のままでも筆ムラにならず、境目もほとんど分からなくなります。

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Hexwraith FlameでShade

次に、全体にTesssract Glowを塗って完成です。

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Hexwraith Flame(as Shade) + Tesssract Glow(TECHNIC)

 

2つ目はTesseract Glowを塗るだけです。これだけでも綺麗。

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Hexwraith Flameだけ

ただ、影の部分も明るく表現されてしまうので、それを改善したい方は↑のベストな方法をやりましょう。

3つ目は、シェードとハイライトを入れる方法です。

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Hexwraith Flameでシェード+ White Scarでハイライト

Hexwraith Flameで影になって欲しい部分にシェーディングしたあとで、トップにWhite Scar(Layer)でハイライトを入れています。グラデーションで重ねて塗りするために、White ScarはLahmian Mediumで超薄めています。1:5ぐらい。

ただ、土台のCorax White(Base)はややグレーがかっているとはいえ、かなり明るいので、White Scarでハイライトを入れても視覚上あまり効果がないです。この方法は土台を白じゃなくてグレーにすれば良いのかもしれませんね。

 

4つ目はWarpstone GlowでシェードWarpstone GlowはLayerなので、Lahmian Mediumで超薄めるのですが、薄めた色を見たらHexwraith Flameそっくりでした。つまり、Warpstone Glow(Layer)を薄めたもの = Hexwraith Flame(Technic) ですね。ならば最初からHexwraith Flameでシェーディングすれば楽ちんです。

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Warpstone Glowでシェーディング

ダメだった塗り方:

大量にあるので、一気に紹介。

・Nuln Oilでシェードを全体に入れる。土台が明るい白なので明るさがある程度残ることを期待したのですが、残念ながら、全く光らなくなりました。なんだろう、この黒い塊は。

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Nuln Oilでシェード

Tesssract Glowを二度塗り。効果がなく意味がないです。左が一度塗り、右が二度塗り。見ても区別が付かないですね。

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二度塗り

Hexwraith Flameの上からFlash Gitz Yellowでフィルタリング。黄色味のないHexwraith Flameに黄色味を足してやるために、LayerのFlash Gitz YellowをLahmian Mediumで超薄めて、全体にフィルタリングとして塗りました。すると、Tesssract Glowそっくりな色味になりました。ただ、Tesssract Glowと比較すると少し鮮やかさに欠けるので、Tesssract Glowを持ってるならばこの方法を選択する意味はないです。

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Flash Gitz Yellowでフィルタリング

Dirty MetalにTesssract Glow。LeadbelcherをBaseとして塗り、Agrax Earthshadeで影になって欲しい部分だけシェーディング、Stormhost Silverでハイライトを入れます。ここまでが公式にあるDirty Metalという塗り方ですね。これにTesssract Glowを重ねました。光源が近くにあるとギラっと反射しますが、全体的には鈍い輝きになりました。一部をStormhost Silverでハイライトするのではなく、全体を覆ってしまうのはありかもしれません。

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Dirty MetalにTesssract Glow

 

まとめ:

緑色に輝くオーブを表現したいなら、Corax White(Base) → Tesssract Glow(TECHNIC) → White Scar+Flash Gitz Yellowでハイライト がおすすめです。

 

では、快適なシタデルペインティングライフを。